エミー賞受賞のヴァイオリニスト、ロバート・マクダフィーは、古典的なクラシックのフィールドで世界の有名クラシックオーケストラと共演するだけでなく、R.E.M.(米国オルタナティヴ・ロックバンド)のベーシスト、マイク・ミルズやローリング・ストーンズのピアニスト、チャック・リーベルといった異なる分野のミュージシャンとも活発に共演している。
更に世界的に知名度の高い現代作曲家のフィリップ・グラスは、ヴァイオリン協奏曲第2番『アメリカの四季』をマクダフィーに献呈、今までに同曲を世界中で100回以上演奏している。
マイク・ミルズは彼のために「ヴァイオリン、ロックバンドとオーケストラのための協奏曲」を作曲。今年、彼は『A Night of Georgia Music with Mike Mills, Chuck Leavell, rock band and the McDuffie Center for Strings ensemble』(マイク・ミルズ、チャック・リーベル、ロックバンド、マクダフィー・センター・フォー・ストリングス・アンサンブルによるジョージア音楽の夜)でエミー賞を受賞し、現在全米のPBS(公共放送局)で放映された。
クラシックの分野では、イタリアのローマ室内楽音楽祭を創設に携わり、故郷のジョージア州マーサー大学でもロバート・マクダフィーセンターを彼が創設した。
最近では、チェコ・ナショナル響との全米ツアーに参加、カーネギーホール公演でのブラームスの協奏曲は特に絶賛を博した。また、ニューヨーク・フィル、ロス・フィル、シカゴ響、サンフランシスコ響、モントリオール響、フィラデルフィア管、クリーヴランド管等北米の主要オケと共演、ロンドン・フィル、チェコ・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、北ドイツ放送響等世界の一流オーケストラのステージに招かれている。
レパートリーも古典から現代作品まで大変幅広く、ピアニストのエリザベス・プリッゲンとのアルバム『Icons』では、フィリップ・グラスとジョン・コリリアーノのソナタ、ジョン・アダムスの『ロード・ムーヴィーズ』を取り上げている。テラーク、EMI等の録音で、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ブルッフの作品、ジョン・アダムズ、フィリップ・グラス、バーバー、バーンスタイン、ウィリアム・シューマン等優れた演奏を残している。各種の録音はNBC、CBS、ニューヨーク・タイムズ紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙などで紹介されている。
イタリアでは、ローマ市長よりプレミオ・シンパティア賞、ローマ室内楽フェスティバルの20周年を記念して、ローマ・デピュターティ・カメラよりメダーリア・ウフィシアーレ賞およびメダーリア・スペシャル・デル・ナターレ・ディ・ローマ賞、フィレンツェではプレミオ・デッレ・ムーゼ賞を受賞している。ニューヨークのハーレム芸術学校の理事を10年間務め、芸術・教育委員会の委員長を務めた。ヴァイオリンは、”Ladenburg.”として知られる1735年製グァルネリ・デル・ジェス。