ディエゴ・マテウスは、有名なベネズエラのエル・システマが生んだ優れた音楽家の第一世代。
日本でも2018年12月に天皇皇后両陛下御臨席で行われた「ドイツ・グラモフォン創立120周年Special Gala Concert」に登場、アンネ・ゾフィー・ムター、小澤征爾と共にサイトウ・キネン・オーケストラを指揮した。小澤征爾はディエゴを定期的に日本に招き、2022年6月には小澤征爾音楽塾史上初の首席指揮者に任命。
また別府アルゲリッチ音楽祭ではアルゲリッチとコンサートを行い、大成功を収めた。ヨーロッパ、オーストラリア、南米、北米でもコンサートに出演、2025年3月にはニューヨーク・フィルハーモニックへのデビューが決まっている。オペラでは、ベルリン国立歌劇場、バルセロナリセウ劇場、ロッシーニ音楽祭、ヴェローナのアレーナ、パリのガルニエオペラ、バイエルン国立歌劇場に登場。
最近では、ローマ歌劇場のカラカラ浴場でダミアーノ・ミチエレットによって上演されたバーンスタインの『ミサ』、ウィーン国立歌劇場での『セビリアの理髪師』、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場での『カルメン』などが記憶に新しい。ベネズエラでは、エル・システマ管のレパートリー拡大に尽力、精力的な演奏活動を展開。また、首席指揮者を務めるシモン・ボリバル管とも共演している。
2018年、ディエゴ・マテウスはヴァイオリニストのフランチェスコ・セネーゼとともにプロジェクトを立ち上げた。