ローザンヌに生まれ、現地やジュネーヴで学び、大指揮者アンセルメやミュンシュに師事、1964年にベルン響を指揮してデビューした。以降、欧米の主要楽団を多く指揮し、特に25年にわたるモントリオール響との活動は特筆される。同団を「フランスのオケ以上にフランス的」という評価を得るまでの超一流に成長させ、一躍デュトワを世界の寵児に押し上げた。フランス国立管、フィラデルフィア管などのポストも歴任。1996年からはN響常任指揮者、98年から同団音楽監督を務め、2003年から名誉音楽監督。札幌のPMFや宮崎国際音楽祭の芸術監督も務めた。2018年にはサンクトペテルブルク・フィルの首席客演指揮者に就任。
シカゴ響、ベルリン・フィルをはじめ、主要音楽都市のオーケストラに定期的に招かれ、色彩的で愉悦的リズムあふれる演奏を披露、フランス音楽をはじめ、ストラヴィンスキーやメシアン、近代のバレエ音楽などの真髄を深いレベルで聴衆に伝えている。