すみだクラシックへの扉 第10回(10/14・15)出演者変更のお知らせ

2022年10月開催の新日本フィルハーモニー交響楽団 すみだクラシックへの扉 第10回に、指揮・ピアノとして出演を予定しておりましたラルス・フォークト氏が昨夜逝去されました。
フォークト氏は昨年来、病気治療を続けながら演奏活動を行っておりましたが、当時の体調を考慮して医師の助言を受け、去る8月30日に今回の来日を見送る判断に至りました。弊団では、フォークト氏の快癒後の共演を心待ちにするとともに、代役の調整などを経て正式発表すべく準備を進めていたところでした。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

今回の訃報に際し、以下の通り出演者を変更いたします。

【すみだクラシックへの扉 第10回】10月14日(金)15日(土)両日14時開演

指揮:上岡敏之(新日本フィル 第4代音楽監督) ピアノ:田部京子
フルート:上野星矢 ハープ:山宮るり子(変更なし)

モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K. 299
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op. 58
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op. 73
(プログラムに変更はございません)

なお、変更に伴う払い戻しはいたしません。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。


出演者プロフィール

©武藤章

指揮:上岡敏之

東京藝術大学でマルティン・メルツァーに指揮を師事し、作曲、ピアノ、ヴァイオリンも並行して学ぶ。安宅賞受賞。後にロータリー国際奨学生としてハンブルク音楽大学に留学し、クラウスペーター・ザイベルに指揮を師事。キール市立劇場ソロ・コレペティトール及びカペルマイスターとして歌劇場でのキャリアをスタートさせた。その後、ヘッセン州立歌劇場音楽総監督、北西ドイツ・フィル首席指揮者、ヴッパータール市立歌劇場音楽総監督、ザールラント州立歌劇場音楽総監督、ヴッパータール響首席指揮者等を歴任し、ヴッパータール市立歌劇場インテンダントの要職も務めた。ヴッパータール響とは二度の日本ツアーを行い、絶賛を博した。日本では、2016年シーズンより5年間にわたり新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督を務めた。

2002年ホテルオークラ音楽賞、2007年第15回渡邉暁雄音楽基金 音楽賞・特別賞、2014年第13回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。リリースしたCDはいずれも話題を呼ぶ。

現在、コペンハーゲン・フィル首席指揮者、ザールブリュッケン音楽大学指揮科正教授。

ピアノ:田部京子

東京芸術大学附属高校在学中、日本音楽コンクールに最年少で第1位に輝き一躍注目を集めた。東京芸術大学に進学後、ベルリン芸術大学に学び、同大学、大学院を首席で卒業。エピナール国際ピアノ・コンクール第1位、シュナーベル・コンクール第1位、ミュンヘン国際音楽コンクール(ARD)第3位、ショパン国際ピアノ・コンクール最優秀演奏賞など輝かしい成績を収める。バイエルン放送響、バンベルク響、モスクワ・フィル、ワルシャワ・フィル、ポーランド放送響、バルセロナ市立管、サンノゼ響、リンツ・ブルックナー管、ローザンヌ室内管、ヴュルテンベルグ室内管、マンチェスター・カメラータ室内管、フランツ・リスト室内管ほか多数と共演。室内楽でもアルバン・ベルク四重奏団、カルミナ四重奏団ほか世界のトップアーティストから共演者に指名され、厚い信頼を寄せられている。カーネギーホール主催によりワイル・リサイタルホールでニューヨーク・デビューを果たす。これまでに、村松賞(音楽部門大賞)、新日鉄音楽賞などを受賞。

CDはDENON、CHANDOSより合わせて30枚以上がリリースされ、シューベルト、メンデルスゾーン、シベリウス、ドビュッシー、グリーグ、シューマン、ブラームスなど各作品集の多くが国内外で特選盤となり、ステレオレビュー(米)、BBCミュージックマガジン(英)、フォノフォルム(独)各誌で高い評価を受けている。スイスで放送された演奏家名を伏せた世界の名盤「シューベルト:ソナタ第21番」聴き比べの番組では、評論家、リスナーなどによる投票で第1位を獲得した。吉松隆『プレイアデス舞曲集』、同氏から献呈された協奏曲『メモ・フローラ』などでも注目を集めた。カルミナ四重奏団との共演盤『ます&シューマン:ピアノ五重奏曲』(2008年)はレコード・アカデミー賞を受賞。
近年では『ブラームス:後期ピアノ作品集』、『モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調、第21番ハ長調』がレコード芸術誌<リーダーズ・チョイス2012>器楽部門第1位、協奏曲部門第2位に、『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30、31、32 番』も特選盤および<ベストディスク2015>(レコード芸術誌)で読者選出第3位にランクインするなど、高い評価を得て注目を集めている。2013年にはCDデビュー20周年を迎え、カルミナ四重奏団との日本ツアー、記念リサイタルなどを行った。

これまでに『シューベルト・チクルス』、『シューマン・ブラス』、『BBワークス <ベートーヴェン&ブラームス>』のリサイタルシリーズ(浜離宮朝日ホール)が大成功を収めており、2016年11月からは新リサイタルシリーズ『シューベルト・プラス』がスタートし、好評を得ている。2016年9~10月に放送されたNHKドラマ「夏目漱石の妻」の挿入曲「シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番」の演奏でも話題を呼んだ。2018年はCDデビュー25周年に当たり、9月東京芸術劇場で日本フィルとグリーグとモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏したほか、全国各地で記念リサイタルを行っている。2020年には、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲ニ長調op.61a(ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61のピアノ協奏曲版)」と「皇帝」をサントリーホールにて一夜に2曲演奏し高い評価を得ている。
第一線で演奏活動を続ける傍ら、桐朋学園大学院大学教授を務める。
現在、日本を代表する実力派ピアニストとしてますます人気を集めている。