本アカデミーは、次世代の音楽家の育成を目的とし、演奏技術の向上だけでなく、音楽を通じた自己表現の場を提供することで、多くの若者に可能性を広げていただくことを目指しています。
初年度は、コンクールで顕著な成績を収めた演奏者を一期生として迎え、OJT(On-the-Job Training)型のプログラムを展開します。オーケストラでの演奏を中心に、実際の舞台を経験することで、単なる技術習得に留まらず、舞台で通用する総合力を養うカリキュラムを構築してまいります。
第二期以降は、15歳から29歳までを対象としたオーディション形式で募集を行い、意欲ある若者たちが音楽と真摯に向き合う場として、アカデミーを発展させてまいります。
第一期生
ヴァイオリン奏者:栗原壱成(くりはらいっせい)

東京藝術大学を首席で卒業後、桐朋学園大学大学院を経て、現在は同大学ソリスト・ディプロマコースに在籍。これまでに清水高師氏、ボリス・クシュニール氏に師事。
日本演奏家コンクールにて第1位ならびに文部科学大臣賞、毎日新聞社賞を受賞。第93回日本音楽コンクールでは第1位に加え、レウカディア賞、鷲見賞、INPEX賞を受賞した。
海外では、ベートーヴェン国際コンクール第1位、ロドルフォ・リピツァー賞国際コンクール第2位(最高位)および複数の特別賞を受賞。さらに、タデウシュ・ヴロンスキ国際ソロ・ヴァイオリンコンクール、ヨーゼフ・メイセーダー国際ヴァイオリンコンクール、ユーリ・ヤンケレーヴィチ国際ヴァイオリンコンクールにおいていずれも第1位を受賞。
これまで国内外のオーケストラと多数共演し、別府アルゲリッチ音楽祭ではマルタ・アルゲリッチと共演する。
ホルン奏者:多田凌吾(ただりょうご)

2003年神奈川県生まれ。12歳よりホルンを始める。
相模原弥栄高等学校音楽科を経て、現在、東京藝術大学音楽学部器楽科4年次に在学中。
第38回日本管打楽器コンクール、第92回日本音楽コンクールにて入選。The Sixth Sense Grand Prix 2024ホルン-プロフェッショナル部門第1位、第22回東京音楽コンクール金管部門第3位。
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIX、XXおよびセイジ・オザワ松本フェスティバルに参加。
PMF2025オーケストラ・アカデミーメンバー。
2025年度青山音楽財団奨学生。
これまでに若木曜、慶野未来、日髙剛、勝俣泰、木川博史、豊田実加の各氏に師事。 Radek Baborák、Sibylle Mahni、Peter Keserü、Sarah Willis、Andrew Bainの各氏のマスタークラスを受講
クラリネット奏者:野辺かれん(のべかれん)

埼玉県川口市出身。12歳よりクラリネットを始める。
埼玉県立大宮光陵高等学校音楽科、東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程を修了。大学院修了時に、大学院アカンサス賞を受賞。
第10回ヤングクラリネッティストコンクール第1位、第93回日本音楽コンクール第2位。 これまでに、池田めぐみ、藤井一男、川畑麻衣子、三界秀実、伊藤圭、サトーミチヨの各氏に師事。