2024年ブラチスラバ国際チェロコンクール(スロバキア)第1位、第9回ポッパー国際チェロコンクール(ハンガリー)第1位および特別賞受賞などで注目を集めるチェリスト、清水陽介さんが、2026年5月19日開催「DS presents ソリストたちの調べ」にソリストとして出演します。リサイタルやRENTARO室内オーケストラ九州の首席客演奏者としての演奏活動など、多忙を極める若きチェリストにインタビューしました。
今回演奏する作品の魅力と、演奏への抱負を教えてください。
(清水)今回演奏するチャイコフスキーのロココ風の主題による変奏曲を初めて勉強したのは11歳の頃でした。当時の自分は、あまりにも難しく高度なテクニックが求められるこの曲をいかに正確に弾けるかということにがむしゃらに向き合っていました。ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学の卒業試験、そして2024年優勝することができたスロバキアでの国際コンクールのファイナルでも、この曲を演奏しました。僕はこの曲が持っている底知れぬ大きな愛や歌心にいつも魅了されています。また、最近ではチャイコフスキーが残したこの大きな愛の裏側に潜む「陰」の部分も、感じることができるようになり、より一層この曲の奥深さに魅了されています。
RENTARO室内オーケストラ九州の首席客演奏者として活動されていますが、首席としてオケ中で演奏する景色と比較して、ソリストとして演奏会に出演することについて、どのように感じていらっしゃいますか?
(清水)協奏曲で、自分がソリストとしてオーケストラと共演させていただく時、自分はどちらかというと、「ソリストとしてオーケストラを引っ張る」というよりも「オーケストラの皆さんも含めて全員で、作曲家が残した美しい音楽を楽しんでアンサンブルする」という気持ちで演奏しています。オーケストラ内で首席奏者として演奏するときは、指揮者やソリスト、他のパートからの信号を敏感に受信して、全体が安心して演奏ができるようにと心がけています。大きなアンサンブルを楽しむという点では、ソロでもオーケストラの中での演奏でも変わらない点ですね。
今回、他のソリスト、指揮の岡本陸さんともに若い音楽家同士で共演することに、どのような刺激を感じていらっしゃいますか?
(清水)今回指揮者の岡本陸さんとは、はじめましてなのですが、ご活躍の様子はよく拝見しているので、とても嬉しく思いますし、大きな刺激を受けています。色々とアイディア出し合いながらより素敵な演奏になれたらなと思っております。
栗原壱成さん、春田傑さん、榎かぐやさん、一緒に演奏したことがある方はいらっしゃいますか?
(清水)皆さま、以前から存じ上げているのですが、今回初めてお会いできるのでとても楽しみにしております!
音楽家として、今は何を磨いていくことが必要だと考えていますか?
(清水)音楽は自分そのものを映し出す鏡だと思っています。そして自分の経験が全て音で表現できるのが音楽家としての一番の醍醐味とも思っています。なので、今は音楽面はもちろん、人生の経験値を積むことが一番大事なことだと思っています。
日頃大切にしているインスピレーションの源はありますか?
(清水)昔から本当に本当にお芝居をみること、役者さんをみることが大好きです。今もいろいろなテレビドラマ、映画、舞台からたくさんの刺激を受けています。俳優さんの魅力的な表情、声、佇まい、雰囲気が自分にとって一番のインスピレーションの源かもしれません。
メッセージ・演奏動画
演奏会情報
会場:第一生命ホール
指揮:岡本陸
- ニールセン:クラリネット協奏曲(クラリネット:春田 傑)
- チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲(チェロ:清水陽介)
- アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調 op.9-2(オーボエ:榎かぐや)
- メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 op. 64より第1楽章(ヴァイオリン:栗原壱成)