演奏家にとって楽器が宝物なのは言うまでもありませんが、特に私にとっては、「自分の歩く道」を切り開いてくれた大切な存在です。
フランスに留学したのも、すばらしい音楽を知ったのも、新日本フィルに入ることもできたのも、すベて楽器のおかげ。
そしてこのキーホルダーをくれた親友と出会えたのも、楽器をやっていたおかげなのです。
当時流行っていたミスタービーンのテディベアのキーホルダーで、藝大で知り合った作曲科の親友が、「目があなたに似ているから」と誕生日にプレゼントしてくれたものです。
ずっと楽器ケースにつけて持ち歩いていたので、鼻がつぶれてきてしまったのですが。
留学も一緒でしたし、旅にも必ず連れて行っています。
親友とは藝大のダンス部で出会いました。ダンス部は心から遊ベる場で、それまで勤勉だった私が、寄り道をしてしまったのがその頃です。
ヴァイオリンは小学校4年で始めました。
それまでピアノを習っていたのですが、テレビでオーケストラを見て、「ヴァイオリンをやりたい」と言って、さっそく楽器を買ってもらいました。
レッスンを始めて3ヶ月で流山フィルのジュニア・オーケストラに入り、オーケストラで弾く楽しさも体験しました。
とにかくヴァイオリンを弾くのが大好きで、上達するのが楽しくて、夢中で練習を続けていた感じです。
大学を出た後フランスに留学し、ヴェルサイユの音楽院でブルシュロフスキー先生のもとで勉強したのですが、その間友人の紹介でピカルディ地方の小さな街でヴァイオリンを教える機会がありました。私が帰国するときに、そのなかの生徒の一人が、お別れのメッセージと一緒にプレゼントしてくれたのがこのミニチュア楽器です。
ある指揮者が「音楽は人生だ」と語っている記事を読んで「なるほど」と共感したことがあります。
また、いろいろな作曲家の作品を演奏することによって、いくつもの人生を追体験しているような喜びを味わえるのも、演奏の醍醐味だと思います。
オーケストラに入ることは長年の夢でしたが、その夢がかなったいま、あらためて楽器を弾くことに夢を感じて、とても幸せです。
新日本フィルの仲間と一緒に、その夢を少しでも伝えていけたらいいなと思っています。
ヴァイオリンは小学校4年で始めました。
それまでピアノを習っていたのですが、テレビでオーケストラを見て、「ヴァイオリンをやりたい」と言って、さっそく楽器を買ってもらいました。
レッスンを始めて3ヶ月で流山フィルのジュニア・オーケストラに入り、オーケストラで弾く楽しさも体験しました。
とにかくヴァイオリンを弾くのが大好きで、上達するのが楽しくて、夢中で練習を続けていた感じです。
大学を出た後フランスに留学し、ヴェルサイユの音楽院でブルシュロフスキー先生のもとで勉強したのですが、その間友人の紹介でピカルディ地方の小さな街でヴァイオリンを教える機会がありました。私が帰国するときに、そのなかの生徒の一人が、お別れのメッセージと一緒にプレゼントしてくれたのがこのミニチュア楽器です。
ある指揮者が「音楽は人生だ」と語っている記事を読んで「なるほど」と共感したことがあります。
また、いろいろな作曲家の作品を演奏することによって、いくつもの人生を追体験しているような喜びを味わえるのも、演奏の醍醐味だと思います。
オーケストラに入ることは長年の夢でしたが、その夢がかなったいま、あらためて楽器を弾くことに夢を感じて、とても幸せです。
新日本フィルの仲間と一緒に、その夢を少しでも伝えていけたらいいなと思っています。