国や地域に因んだ本シリーズの中でも日本人がシンパシーを抱きやすい「東欧(ハンガリー/チェコ)」をテーマにした公演。ウィーンを中心に活躍する世界的ヴァイオリニスト&指揮者ジュリアン・ラクリンが、お馴染みの名曲を披露する。
リストのハンガリー狂詩曲第2番とドヴォルジャークの交響曲第8番は、ハンガリーとチェコ・ボヘミアの民俗的な美点が最大限に発揮された作品。土臭いメロディと躍動的な音楽は、聴く者の琴線を刺激すること間違いなしだ。これらを新日本フィルでも魅せてきたラクリンの表情豊かなタクトで堪能できるのが、まずは大きな魅力となる。またリストのピアノ協奏曲第1番では、やはりウィーンを拠点に実績を積んできたYouTubeでも人気のピアニスト・石井琢磨がソリストを務める。コンパクトにして劇的なこの曲を、話題の名手の超絶技巧と共に体験できるのも実に嬉しい。
ここは郷土愛に溢れた明快な音楽にどっぷりと浸りたい。