新しくNJPメンバーになりました廣田真理衣です。

子どもの頃から室内楽やオーケストラで仲間と演奏することが大好きでしたので、憧れのオーケストラ・プレイヤーになることができて、胸を躍らせています。

3歳からヴァイオリンを始め、小学5年生の時、相愛ジュニアオーケストラに入ったことがきっかけで、合奏の楽しさに目覚めました。同世代の音楽友だちができて一緒に弾く楽しさを知り、上手な先輩たちに触発されてもっとうまくなりたいと練習に励みました。音楽家になれたらいいなと思い始めたのもその頃です。その後、県立西宮高校の音楽科に進み、ますます友達と一緒に演奏することにハマっていきました。

7歳の頃

その過程で、もっと室内楽や大きな編成のオーケストラも学んでみたいと思うようになり、桐朋に進むことにしました。 大学では色々な室内楽を組んでレッスンを受け、学内のオーケストラもたくさん参加しました。また一緒に室内楽を組んでいた友人や同じ弦楽器の友人に恵まれたおかげで、音楽面でもそれ以外の大学生活面でもエンジョイすることができました。

もっと勉強を続けたいと思って進んだ大学院の初年度にパンデミックが……。大学の卒業式も中止となり、演奏会はすべてストップ、大学院のレッスンもオンラインのみとなりました。大好きな室内楽もオーケストラもできず、友人にも会えない。どのようにモチベーションを保てばよいのか、試行錯誤の辛い日々でしたが、悩んでいても仕方ないと割り切って、大学院修了のための論文の勉強に集中することにしました。いろいろなリサーチをしたり、論文の書き方の指導を受けたりして、それまで知らなかった世界に出会うことができたのはとても良かったです。自分と向き合う時間にもなりました。

そして、通常の活動が再開された頃、巡り合ったNJPのオーディション。半年のプロベーションの期間中、先輩たちが、フレンドリーに、緊張しないよう接してくださるのがありがたかったです。私が悩んでいるのを察して「こうすると弾きやすいよ」とアドヴァイスくださったり、「こういう時にはこういう心持ちで弾いている」とご自分の体験をさらっとお話しくださったり、そういう一つ一つのことにとても助けられました。 感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも大好きな室内楽をもっと学んでいきたいですし、オーケストラの曲についてももっと詳しくなりたいです。また、演奏面だけではなく、アウトリーチでのお話も上手な先輩方のように、聴く方々がどういうことを知りたいと思われているのか、どう伝えたらいいのかなど、様々なことにアンテナを張っていけたらいいなと思います。

(2024年9月定期演奏会プログラム掲載)