Music Partnerの久石譲が今シーズン初登場。新作とマーラーの交響曲第5番を披露する。これは、新作とマーラーの「巨人」で快演を展開した2021年9月定期に続くセットアップ。新作は、人気作曲家・久石の本領が発揮されると同時に、「新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ」の音楽監督を19年務める彼と楽員たちの相互理解を反映した、唯一無二の音楽シーンとなる。今回久石は「(後半のマーラー5番に続く)アダージェット2を書きたい」と語っているだけに、曲自体もむろん楽しみだ。

マーラーの方は、作曲家ならではの視点で楽曲を再構築する久石のアプローチに期待が集まる。また、「フューチャー・オーケストラ・クラシックス」での古典演奏で清新な感銘を与えてきた久石が、当楽団で力を注ぐ大編成作品をいかに聴かせるか?が、他にない注目点。さらには、豊麗さや雄大さを増している今の新日本フィルのマーラー・サウンドも興味をそそる。

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