金管五重奏のコンサートをしたとき、チラシを作るために、父に描いてもらった絵です。
その時のメンバーの特徴をとらえて動物に描いてくれました。
今より10キロほど太っていた僕は熊。楽器もかなり正確に描かれています。
美大を出て画家を志していた父は、家庭の事情で長野県の東御(とうみ)市でサラリーマンになり、管理職まで勤めあげました。そして定年退職してから、再び絵を描き始めたのです。
来年80歳になりますが、今でも、毎年一度母と行く海外旅行で出会った子どもたちや風景を描いたり、知人に頼まれて絵本やペットを描いたり……と、年に2、3度は個展を開くほどです。
僕の家にも数点飾ってあります。
東京出身の父は幼い頃戦争で長野に疎開し、早くに母親を病気で亡くしたり、いじめにあったり……と随分苦労したようです。
その時のことについて、また画家の夢を諦めたことについて、父は多くを語りませんが、家族のために働き続けて、兄と僕を好きな音楽の道に進ませてくれました。
いま穏やかに絵を楽しんでいる父をみると、生涯の生きがいをもつことができてうらやましいと思いますし、体に気をつけて絵を描き続けてほしいなと思います。
NJPがトリフォニーにフランチャイズする2年前に入団した僕にも、卒業までの折り返し地点が見えてきました。わりとせっかちな性格ではあるのですが、これからは、今日明日に結論を出そうとせず、じっくりこつこつとやっていきたいと思います。
そして両親が作ってくれたようなあたたかい家庭を築きたいですね。
いま1日1日の演奏を大切にするのはもちろんですが、父が絵を楽しんでいるように、卒業した後も一生トロンボーンが好きで続けられるような人生にできればいいなと思っています。
NJPがトリフォニーにフランチャイズする2年前に入団した僕にも、卒業までの折り返し地点が見えてきました。わりとせっかちな性格ではあるのですが、これからは、今日明日に結論を出そうとせず、じっくりこつこつとやっていきたいと思います。
そして両親が作ってくれたようなあたたかい家庭を築きたいですね。
いま1日1日の演奏を大切にするのはもちろんですが、父が絵を楽しんでいるように、卒業した後も一生トロンボーンが好きで続けられるような人生にできればいいなと思っています。