NJPでは少数派の亭主関白かな。上げ膳据え膳はもちろん、家庭のことは妻に頼り切り。
演奏旅行の荷詰めもお任せなので、蝶ネクタイの在りかすら電話で聞かないとわからない始末です。
両親は言うまでもなく、子どもたちが宝物なのはもちろんですが、その宝物を生み育て、家庭を支えてくれている妻は、特別に大切な存在です。

妻は三重大学の後輩で、もう25年の付き合いになります。
三重で高校の教師をしていましたが、僕が20代後半で、より演奏活動に力を入れるために東京進出を決めたとき、教師をやめてついてきてくれました。
2人とも明るく楽しい家庭を作るのが夢でしたから、2人の子どもと賑やかに暮らす毎日を幸せに過ごしています。
普段は何もしない僕ですが、子どもたちの授業参観はできるかぎり参加しますし、習いごとを決めるときには必ず説明を聞きに行くなど、イクメンもちゃんとやってるんですよ。

夫婦というのは「二重奏」だと思います。
時に主張し時に支え、共にハーモニーを奏でる。実際に妻のピアノと二重奏を演奏することもよくありますが、僕にとっては毎日の生活が二重奏です。
そういう以心伝心の関係ではあっても、感謝の気持ちを言葉にして伝えるよう心がけていますし、時には外に連れ出して2人で外食を楽しんだりしています。
演奏旅行で風光明媚な所に行くたび「かみさんを絶対連れてこなくちゃ」と思うのですが、なかなか実現できなくて。
時間ができたら、一緒にいろいろなところをまわりたいですね。
あと、これからはもっと健康管理に注意して、一緒に体力作りに励みたいと思っています。

NJPがトリフォニーホールにフランチャイズする少し前に墨田区に引っ越してきて以来、地元密着の活動もたくさんしてきました。
地元の仲間も増え、ネットワークもどんどん広がっています。
本当に住みやすくていい所だなと、日々、実感しています。いい状態で演奏活動を続けるために、僕にとってわが家というベースが不可欠なように、NJPも墨田区というホームグラウンドを大切に、ますますパワーアップしていけるといいなと思います。