Interview

特別インタビュー

ピアニスト 仲道郁代さんインタビュー(#606 トパーズ)

ピアニスト 仲道郁代さんインタビュー(#606 トパーズ)


5/31(金)、6/1(土)の第606回 定期演奏会 トパーズ<トリフォニー・シリーズ>にご出演いただくピアニスト 仲道郁代さんに、シューマンのピアノ協奏曲についてインタビューしました。


©Kiyotaka Saito

デビュー当時からシューマンを取り上げている仲道さんにとって、魅力はどのようなところでしょうか?特にピアノ協奏曲にはどのような思いがあるのでしょうか。

 

シューマンの音楽には、限りない憧れの美しさがあります。美しいものへの憧れ、正義への憧れ、理想的な愛への憧れ。でも、憧れは憧れであって、現実では捉えられない。その葛藤、苦しみがあります。そして、その葛藤、苦しみさえも実は美しい。

そんなむせかえるような息苦しさと、ファンタジーの交錯。私にとっては、それがシューマンの魅力です。

シューマンの協奏曲の面白さは、思いが溢れるが故の(誤解を恐れずに言えば)ぎこちなさ・・・・・・なのかもしれません。ぎこちないほどの想い。融通のきかないような純粋さ。

素敵だと思いませんか?

シューマンのピアノ協奏曲 イ短調は妻のクララのピアノ独奏で初演されて いますが、作中にシューマンのクララへの愛を感じられることはありますか。またクララのシューマンへの想いを想像されることはありますか。

 

シューマンとクララの物語は、シューマンの作品を演奏する上で考えずにいられません。ただ、二人の関係や、二人のそれぞれの思いは、簡単に言葉にできないような複雑なものだとも思います。

 

新日本フィルとの共演についての意気込みをお聞かせください。 また、今回のプログラムは古楽ではないものの、古楽器での演奏も多い仲道さんと、古楽の世界的巨匠フィリップ・ヘレヴェッヘ氏の共演に期待が高まっています。どのような共演になることを期待されますか?

 

新日本フィルとご一緒するのは、かなり久しぶりです。それだけに、とても嬉しく思っています。

ヘレヴェッヘさんとは初めてご一緒します。古楽界の巨匠的存在でいらっしゃるヘレヴェッヘさんがシューマンにどのようなアプローチをなさるのか、興味津々です。そしてそのアプローチに対して、私からは一体どんな反応がでてくるのか、自分でもわかりません。同じ方向性を向くのか、それともこれまで想像もしなかったような新しい世界観を感じることになるのか。

それが今回のいちばんの楽しみでもあります。

演奏会情報

5/31(金)19:00開演、6/1(土)14:00開演 すみだトリフォニーホール

指揮:フィリップ・ヘレヴェッヘ

 

プログラム

メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」op. 26 

シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op. 54 (ピアノ独奏:仲道郁代)

シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op. 61

#606 トパーズ