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片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫

片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫シューマンとメンデルスゾーンに 新しい光をあてる注目の演奏会 #606トパーズ

シューマンとメンデルスゾーンに新しい光をあてる注目の演奏会

 

ドイツ・ロマン派の作曲家メンデルスゾーンとシューマンを取り上げる演奏会だが、ベルギー出身の指揮者のフィリップ・ヘレヴェッヘは古楽から現代までの様々な音楽において、作品が書かれた時代のオリジナル楽器を使った演奏をするなど、新しい視点からの指揮ぶりは世界的に高い評価を受ける。メンデルスゾーンの有名な序曲「フィンガルの洞窟」もきっと新しい装いを見せることだろう。続いて演奏されるシューマンのピアノ協奏曲では日本を代表するピアニストのひとり、仲道郁代が共演。彼女も作品が生まれた時代の楽器に深い関心を持つ演奏家で、その深い洞察から創り出される音楽にも注目したいコンサートだ。後半のシューマンの交響曲第2番はメンデルスゾーンの指揮によって初演されたという縁を持つ作品でもある。第1楽章のシューマンらしい跳躍の多い旋律や、第3楽章の深々としたアダージョ・エスプレッシーヴォの表情をヘレヴェッへの指揮で味わいたい。