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片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫

片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫滅多に演奏されない第2番協奏曲 スクリャービンの交響曲と併せて ルビー #21

滅多に演奏されない第2番協奏曲 スクリャービンの交響曲と併せて

チャイコフスキーのピアノ協奏曲と言えば第1番があまりにも有名で、第2番はほ
とんど実演では聴くことがない。しかし、第1番と較べても遜色ないほど、力強い傑作である。それを実際に聴いて確かめて頂きたいコンサートだ。第1楽章の雄大さ、第2楽章の途中にはヴァイオリン独奏とチェロ独奏、そこにピアノが絡みあうという興味深い部分もある。今回の独奏ピアノは1977年生まれのアレクセイ・ヴォロディン。ヴィルサラーゼの弟子である。ピアノの技巧を駆使して、この協奏曲の魅力を全開にしてくれるだろう。

指揮のパスカル・ロフェはフランスを中心に活躍する指揮者で、現代曲も得意としている。後半は、そのロフェの個性が生きるスクリャービンの交響曲第2番(1902年初演)。ロマン派と現代を繋ぐ交響曲としても評価される作品だ。ヴァイオリン独奏が登場する部分もある。神秘的とも言えるスクリャービンの世界をロフェのタクトで堪能したい。