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片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫

片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫オーケストラの醍醐味を味わう 声楽付きのマーラーの大作交響曲 #602ジェイド

オーケストラの醍醐味を味わう

声楽付きのマーラーの大作交響曲

 

19世紀末から20世紀初頭にかけてウィーンを中心に活動した作曲家グスタフ・マーラー(1860~1911)は指揮者としても活躍していた。指揮活動と同時並行して作曲活動を行っていた訳だ。若き時代にはブダペスト(ハンガリー)、ハンブルク(ドイツ)の歌劇場の指揮者として活動していたが、その時期に書かれたのがこの第2番の交響曲「復活」。全5楽章から構成される大作で、特に独唱と合唱を加えた第5楽章はスケールの大きな楽章として知られている。初演は1895年、ベルリンで行われた。マーラー35歳の時である。

今回の演奏では、第4楽章にソロのあるアルトには2017年に新日本フィルと共演したカトリン・ゲーリングを、第5楽章に登場するソプラノには森谷真理を起用した。

その第5楽章のオーケストラと合唱による壮大なクライマックスは、音楽ファンなら一度は聴いておきたいものである。上岡シェフとオーケストラが一体となった熱演に期待したい。