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指揮者 尾高忠明氏インタビュー(第634回トパーズに向けて)

指揮者 尾高忠明氏インタビュー(第634回トパーズに向けて)

コロナ禍においても音楽でお客様に希望を・・・という想いを込めた数々の演奏会でこの1年、何度も共演させていただいた尾高忠明マエストロに、新日本フィルとのこの1年の共演を振りかえっていただき、6月25日・26日の演奏会で取り上げるプログラムについてお話いただきました

 

(尾高氏)2020年5月に予定していたオール・エルガー・プログラムはコロナ禍で中止になり、とても残念でした。いつかぜひ実現させたいと思います。


 

第622回定期演奏会トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉(2020年7月10日・11日)

©K.Miura

(尾高氏)6月末ぐらいから徐々に各オーケストラの演奏会が再開され、7月の定期演奏会で新日本フィルと共演しました。

コロナ禍で世の中全体が暗く、オーケストラがどうなっていくのか業界全体が不安な中、7月にブラームスの交響曲第1番を新日本フィルと一緒に演奏した時、コロナ禍で大変なことが起こっているなんて思えないぐらいオーケストラの皆さんは明るく、素晴らしい演奏をお届けできました。その明るさは新日本フィルがもともと持っている素晴らしさで、とても嬉しかったです。


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第627回定期演奏会トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉(2020年11月20日・21日)

©K.Miura

(尾高氏)メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」は難しい曲ですが、新日本フィルならではの明るさで演奏してくれました。英国で長く活動してきた私は、メンデルスゾーンが見たであろうスコットランドの情景のイメージを膨らませていましたが、日本のオーケストラが彼の描いた音楽を表出してくれて嬉しかったです。

第631回定期演奏会 ジェイド〈サントリーホール・シリーズ〉(2021年4月8日)

(尾高氏)マーラーの交響曲第4番は、外国でも日本でも幾度となく指揮してきましたが、新日本フィルとの本番は涙が出るような素晴らしさでした。3楽章の深い音楽を表現するのに、チェロが大切な役割を果たします。桑田歩さん(NJP首席チェロ奏者)率いるチェロ・セクションは本当に素晴らしかったです。

今週の演奏会で取り上げる3曲についてお話いただきました。

① グリーグの組曲「ホルベアの時代より」、ピアノ協奏曲について

(尾高氏)グリーグはノルウェーの小さな港町、ベルゲンで生まれました。小高い丘の上に湖があり、そのほとりにグリーグの住んでいた家が現存しています。ベルゲンの美しい自然に囲まれて育ったグリーグは、今回お届けする「ホルベアの時代より」やピアノ協奏曲に代表されるように、初めて聴いた人でも楽しむことができ、日本人の心にもストレートに入ってくる曲を多く残しています。

彼は中央ヨーロッパに憧れていた人で、現在も有料で公開されているグリーグの家「トロルハウゲン」には、チャイコフスキーなど、同じ時代の作曲家との写真がたくさん並んでいました。

私が長年活動していた英国でもグリーグはよく演奏されます。

「ホルベアの時代より」は「デンマーク文学の父」といわれるルズヴィ・ホルベア(ベルゲン出身)の生誕200周年祝祭のためにグリーグが作曲しました。

ピアノ協奏曲で独奏を務める髙木竜馬さんとはグリーグは初共演ですが、グリーグ国際ピアノコンクールで優勝した俊英で、楽しみにしています。

② シベリウスの交響曲第1番について

(尾高氏)シベリウスの曲はアメリカ、英国、北欧、日本などで特に愛されており、私も交響曲第1番から第7番まで全てレコーディングしました。

シベリウスがウィーンへ留学し、作曲を学んでいた頃にヨーロッパの語法で書かれたのが第1番と第2番です。彼ならではの「歌」が込められた素晴らしい曲です。この後、第3番以降から最後の第7番にかけて、シベリウス独自の世界になっていきます。

第2番のほうが演奏される機会が多いですが、私は第1番もよく取り上げます。堂々と終わる第2番に対し、第1番の終わりはお客様もどこで拍手したらよいかわからないことが多々あるようです。「ブラボー」を控えている今お楽しみいただくのにもピッタリかと思います。

演奏会詳細

2021年6月25日(金)19:15~ │ 6月26日(土)14:00~ 

会場:すみだトリフォニーホール

 

【プログラム】

グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」 op. 40
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op. 16*
シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 op. 39

【出演者】

指揮:尾高忠明、ピアノ:高木竜馬(変更なし)

#634トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉