動画
#630 トパーズにソリストとして出演する重松希巳江(NJP首席クラリネット奏者)と河村幹子(NJP首席ファゴット奏者)にインタビューしました。気心の知れた2人が、”家族のような”新日本フィルと織りなす息の合ったアンサンブルに期待が高まります。
─重松希巳江はどんな音楽家?
(河村)「新日本フィルのーーディションを受けた時のモーツァルトが素晴らしくて、今でも覚えています。モーツァルトを演奏するのにふさわしい、優しくて芯のしっかりしたお人柄で、テクニックも素晴らしい。安心して一緒に演奏できる仲間です」
─河村幹子はどんな音楽家?
(重松)「同じ東京藝術大学出身で、在学期間は被っていませんが、幹子さんといえば伝説の、憧れのプレイヤーでした。今ご一緒できるのは夢のようです。音楽だけでなく様々なことに見識が深く、アイディアもたくさん持っていて、発想も面白い。木管楽器のリーダーです」
─新日本フィルの演奏会にソリストとして出演することについて
(河村)「新日本フィルは”家族”です。手の内もわかっているし、音楽を愛する仲間の集まっている集団ですので、安心して一緒に演奏できます」
(重松)「R.シュトラウスのクラリネットとファゴットのための二重協奏曲は、前奏から、オペラの一場面のように美しいメロディを弦楽器が奏でます。そこにクラリネットとファゴットの音がどのように溶けるか、いつもの新日本フィルの音を想像しながら練習しています」
─阪マエストロとの共演について
(河村)「以前新日本フィルを指揮していただいたのは、怪我をされたゲルハルト・ボッセ氏に代わってご出演いただいた時でした。その時も偶然私がハイドンのシンフォニア・コンチェルタンテでソリストを務めました。”ソロ係”だと思われているかもしれません(笑)」
(重松)「共演は初めてで、楽しみです」
─「音楽」とはどんな存在?
(河村)「全てと言っていいかもしれないです。何でも音楽から学んできました」
(重松)「楽器を持って音を出すして集中するとそれだけで幸せになれます。音を出すとオーケストラの皆とも一緒になれて、お客様とも想いを共有できるのが喜びです」
#630 トパーズ (2021/2/5 19:15~│2/6 14:00~) すみだトリフォニーホール
指揮:阪哲朗 Tetsuro Ban, conductor
クラリネット:重松希巳江 Kimie Shigematsu, clarinet
ファゴット:河村幹子 Motoko Kawamura, bassoon R.
R.シュトラウス:クラリネットとファゴットのための二重協奏曲 TrV 293* R.Strauss: Duet-Concertino for clarinet and bassoon with string orchestra and harp, TrV 293 *