Interview

特別インタビュー

指揮者キース・ロックハート氏よりメッセージ(ルビー #28)


定期演奏会 ルビー #28(1/24(金)、25(土)すみだトリフォニーホール)の指揮者キース・ロックハート氏よりメッセージをいただきました。


©Marco Borggreve

Dear friends(親愛なる皆さま):

皆さんの幸せな新年をお祝いできることを光栄に思います!20年ぶりとなる新日本フィルハーモニー交響楽団の皆さんとの共演を、心から楽しみにしています。

今回のプログラムでは、二人の重要なアメリカ人作曲家の音楽に焦点を当てます。どちらも世界中の聴衆を魅了し、特に日本の音楽愛好家の皆さんに愛されている作曲家です。

レナード・バーンスタインは『キャンディード』序曲に代表されますが、1944年のミュージカル「オン・ザ・タウン」のダンス音楽もよく知られています。よく演奏会に行かれる方はバーンスタインのコンサート作品もご存知でしょうが、「『オン・ザ・タウン』より 3つのダンス・エピソード」には、有名な「New York, New York…」という歌詞で始まる歌も含まれています。おそらくそれほど知られていないことですが、この3つのダンス・エピソードは、ミュージカルの中に出てくる7つのダンス・エピソードから3つに絞られたものなのです。生き生きとしたエキサイティングな活気に満ちたニューヨークのエネルギーが、ジャズのリズムと共に描かれています。今回のコンサートは、7つのエピソードすべてを演奏する貴重な機会なので、聴衆の皆さんにも楽しんでいただけることを願っています。

ジョージ・ガーシュウィンの人生は悲しいことに短命でしたが、短い期間で懸命に創作に打ち込み、偉大なアメリカ音楽の音詩(tone poem)である「パリのアメリカ人」と、偉大なアメリカのピアノ協奏曲の「ピアノ協奏曲 ヘ調」を残しました。「パリのアメリカ人」は華やかで飛び回るような楽しい音楽ですが、もっとも愛されている音楽紀行であり、皆さんもお好きな作品ではないかと思います。
「ピアノ協奏曲 ヘ調」はオペラ『ポーギーとベス』と並び、ガーシュウィンの傑作と言えるでしょう。ピアニストとオーケストラの双方に高い技巧が要求される作品で、19世紀の素晴らしいピアノ協奏曲の作品群に匹敵するような様式やまとまりがあります。しかしその音楽語法ははっきりとアメリカのものであることが分かります。ガーシュウィンが1920年代に聴いていたアメリカのジャズに生きていたリズムとハーモニーの融合が、彼だけが成し得た方法でオーケストラ作品へと昇華されているのです。

今回のプログラム4曲すべてが私の大好きな作品だと言っても過言ではありません。素晴らしい新日本フィルハーモニー交響楽団の皆さんと共演できること、そして偉大なる音楽を聴衆の皆さんと共にお祝いできることを心待ちにしています!

キース・ロックハート

【プログラム】

  • バーンスタイン:『キャンディード』 序曲
  • ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 ヘ調*
  • バーンスタイン:オン・ザ・タウン
  • ガーシュウィン:パリのアメリカ人

【出演者】

  • 指揮:キース・ロックハート
  • ピアノ:小曽根真*

#28 ルビー