Points of appreciation

片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫

片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫ビゼー、サン=サーンス、ラヴェル フランス音楽の珠玉の名作を集めて #608トパーズ

ビゼー、サン=サーンス、ラヴェル フランス音楽の珠玉の名作を集めて

 

今年のリクエスト・コンサートはフランス音楽の珠玉の名作を集めた。19世紀と20世紀に活躍した3人の作曲家のそれぞれの個性が煌めく作品ばかりだ。

まずビゼーの交響曲 ハ長調からスタート。歌劇『カルメン』で有名なこの作曲家の10代の作品だが、颯爽とした第1楽章、豊かな情感を持つ第2楽章、軽快な第3楽章など、豊かな感性が光る。続いてサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番。まるでバッハを思わせるようなピアノのソロから始まる色とりどりな傑作。共演するのはジョージア出身で、フランツ・リスト国際コンクール優勝者のマリアム・バタシヴィリ。主にヨーロッパで活躍する彼女の音楽性に注目したい。

後半は、ラヴェルの作品。「マザー・グース」のお話を元に書かれたピアノ連弾曲をラヴェル自身が管弦楽に編曲した「マ・メール・ロワ」組曲。ドリーミーな世界が描かれる。そして『ダフニスとクロエ』第2組曲。管弦楽法の魔法の世界がそこに広がる。