Points of appreciation

片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫

片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫音楽都市としての一面を持つパリ その歴史を展望するプログラム #601 トパーズ

音楽都市としての一面を持つパリ

その歴史を展望するプログラム

 

フランスの首都パリは古くから音楽都市としての一面を持っていた。その歴史の一面を展望できるようなプログラムが組まれた。まず18世紀のモーツァルト、そして20世紀のラヴェルとマニャールという組み合わせは、これまで見たことの無いラインナップだ。

母と共にパリを再訪したモーツァルト(1756~91)が1778年に書き上げた「パリ交響曲」(第31番)は、当時のパリのオーケストラ音楽の水準を示す大規模な作品。
ラヴェル(1875~1937)の「ピアノ協奏曲」は作曲家の晩年の傑作として知られ、作曲家の故郷であるバスク地方の音楽も取り入れられている。第2楽章の美しさは格別。繊細なクレール=マリ・ル・ゲの演奏に期待しよう。

日本では滅多に演奏されないアルベリク・マニャール(1865~1914)の「交響曲第4番」。様々な楽想が湧き出て来て、それがフランス的な色彩感に包まれる。上岡はこの作品のスコアとパリの楽譜店で出会ったと言う。