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片桐卓也 の ≪鑑賞のツボ≫

片桐卓也の≪鑑賞のツボ≫ フランス音楽の様々なスタイル 巨匠プラッソンが描くその色彩

フランス音楽の様々なスタイル

巨匠プラッソンが描くその色彩

1 9 3 3 年生まれだから、今年85歳を迎えるフランスの巨匠プラッソンが登場する。 パリ管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団などと共に来日を重ね、その都度、大きな賞賛をあびたことをご存知の方も多いだろう。そのプラッソンが指揮するのはもちろんフランス音楽。

前半はドビュッ シー、後半はフランクである。 ドビュッシーは言うまでもなく印象派の 巨匠として知られているが、今回演奏され るのは管弦楽のための「夜想曲」から「雲」 と「祭り」、イタリアの作家ダヌンツィオの詩 に基づく交響的断章「聖セバスティアンの 殉教」。特に後者はあまり上演されること がないので、実演を聴く貴重な機会となる。

後半はフランクの交響曲。ベルギー出身 で、パリを中心に活躍したフランクが残し た唯一の交響曲である。巨匠プラッソンの 指揮でこの作品を聴く機会も希有なこと。 その細部まで記憶に残したい演奏会にな ることは間違いない。