21世紀生まれの委嘱作の初演でスタートし(※)、19世紀に誕生したピアノ協奏曲、そして19世紀生まれの室内楽曲を20世紀になってから別の大作曲家がオーケストレーションした楽曲という具合に、アルミンクらしいこだわりに富んだ好プログラムである。
あのシューマンの妻であり、人気ピアニストであったクララによるピアノ協奏曲は、夫君の名作と同様にイ短調の調性で書かれているのが興味深い。ソリストとして登場するのは、フランスのル・ゲだ。
ラヴェルの《ダフニスとクロエ》全曲のピアノ独奏版によるディスクで大きな注目を集めた彼女は、意欲的なレパートリー展開と並外れた音楽センスが印象的であり、今回の演奏が楽しみである。
ラストは、一部のマニアの間では、“ブラ5”(ブラームスの交響曲第5番)という通称で知られている作品が登場。原曲は4人の演奏家のために書かれた作品であるが、シェーンベルクは、変ホ管クラリネット、コントラファゴットをはじめ、色とりどりの打楽器を大胆に投入している。
ブラームスの音楽に対するシェーンベルク流の愛情を実感することができるのに加え、さまざまな仕掛けが、楽曲の随所に盛り込まれている。アルミンクとNJPのコンビに、ご期待のほどを!
(満津岡信育)
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なんと!クララ・シューマンの映画が今夏公開となります。
監督は“ブラームス家の末裔”ヘルマ・サンダース=ブラームス。
クララとヨハネスの関係にも大胆に切り込み、本国ドイツで大きな反響を巻き起こした問題作、コンサートと併せて観ると、また違う発見があるかも?!
